大変お待たせしました・・・!
ARTFX PREMIERの魅力を紹介するオーディオ・コメンタリー風ブログ第4回。すなわち最終回でございます。
今回のテーマは引き続き「顔」!
「顔」-表情―の再現 塗装篇の始まりです。
あえて言い切りますが、顔の塗装はフィギュアにとって最も重要となる塗装です。
もちろん、この写実的な塗装を行うには、前のブログで解説しました通り、原型の造形が優れていなければなりません。そして、実は顔の塗装自体にそれほど工程は必要無いのです。
最低限の味付けのみ。といった工程でしかありませんが、その一つ一つを丁寧に時間を費やし仕上げていきます。
まずはこちらをご覧ください。
↑カラーマスター(塗装見本)です。このカラーマスターは頭頂部から顎まで3.5㎝ほどの大きさですが、まつ毛の1本1本まで描かれていることがよくご覧いただくとお判りかと思います。
眼の塗装に関してはただただ、細かく描く。という手法のみです。いたってシンプルですね。
また、肌に関しては、もともと肌色の成形色に薄く化粧を施すように色を乗せているだけなのです。写実塗装を行う上で最も再現性を高めるには、人間同様に肌の透明感を殺さず「化粧」を行うということです。
つまり、第2回でご紹介した「層」で表現する塗装工程は顔・肌では行っていないのです。そして、ベースとなる造形がリアルであればあるほど、このハンドペイントによる再現性が高くなります。
とはいえここまでは塗装見本。実際のプロダクト(量産品)はどうなるのか?が気になるところだと思います。
本シリーズを数量限定でお届けしているのは、この再現の為に全てがハンドペイントである必要があるからなのです。
複数人がマスクを使って効率的に塗装するのとは異なり、メーカーが選定した技巧者が一定期間で出来る数量のみご提供するようにしています。
↓カラーマスターを基に、作成した量産の為の見本サンプルです。
この段階でどの手順で「どのような顔料、塗料、道具を使って再現していくか?」という工程作りにも時間を費やします。
数量限定とはいえ、出来るだけ多くのプロダクトを皆様にご提供するべく、ここでの効率化が重要になるのです。
プロダクトの進行を追った画像がこちらです。
① 見本サンプル
② 左)プロダクト 右)カラーマスター
③ 左)プロダクト 右)カラーマスター
④ 左)プロダクト 右)カラーマスター
本シリーズの魅力の一つでもある「写実」塗装による再現性が伝わりましたでしょうか。カラーマスターと変わらないプロダクトを皆様にお届けできるとお約束しましょう。また、前回の記述の通り、ディティールも損なわれてないことにもお気づきいただけたかと思います。
ただ、唯一、違いを感じた方もいらっしゃるかと思います。それが「眼」です。
少し、カラーマスターと比べて淡泊な印象を持たれたかと思います。
この段階ではまだ、キャプテンはここまでの進行でしたので、替わりに先に発売された「ソー オーディンソン」のプロダクトでご説明します。※タイムラグがあってすみません!
Before
↓
After
顔に命を吹き込む最後の工程が眼に生命(艶)を与えることで、完成します。
この艶が均一に塗装されることで、肌の質感と共に、リアルな表情が生まれます。
(まつ毛の他に、眉毛も1本1本描いているのも注目です。実物は兜でほとんど見えませんが・・・。)
↑ソーの頭部もこのように、どれも均一な精巧なプロダクトを準備しております。
さて、4回に渡りその魅力をお伝えさせていただきましたARTFX PREMIERは、ただいま3商品が発売。6商品がご案内中です。
【発売中の商品】
【ご案内中の商品】
※祝!実写ドラマ化決定!
すべて初回のみの限定生産ですので、是非お見逃し無いようお願いいたします。
並びに今後のシリーズへの応援をお願いいたします。
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