Language
English

キューポッシュメイキング編2

投稿:2014年12月02日

皆さんこんにちは、原型課の中邨です。
去年の今頃ブログを更新しましたが、一周回って、また紅葉の時期になりました。

2014年も今月でお終いですね。今年も一年あっという間でした。

cp_logo

さて、今月は前回からかなり間が空いてしまいましたが、引き続き原型課内でのお仕事の2回目行ってみようと思います。

今回は「キューポッシュ」の素体についてのお話しです。
少し長くなりそうですので、数回に分けてお送りしたいと思います。

 原型1

「キューポッシュ」シリーズの素体は、一部例外を除き基本的にすべて共通パーツです。
原型を制作する際は、極力個体差が出ないように、デジタルで出力した素体の複製品を使います。

原型2

こちらがデジタルで出力した素体を、シリコンで型取りしたものです。
これに樹脂(レジンキャスト)を流して複製品を作り、素体として原型に流用します。

この時、普通に模型店などで手に入るレジンキャストを使うと、複製時の収縮率が大きいため、原型よりも縮んで小さくなった複製品が出来てしまいます。

縮んで小さくなったものを原型に流用すると、調整がとても大変です。
そのため素体の複製には、収縮率の少ない特別なレジンキャストを使用します。

原型3_2

こちらがそのレジンキャスト(以下キャスト)です。
普通に市販されているキャストはシリコン型に流れやすくする為に溶剤(サラサラにするための添加物)が多めに含まれています。

これはその溶剤分を極力少なめにした物です。ちなみにこの溶剤分が多いほど、成形品の収縮も大きくなります。
普通のキャストに比べるとかなり粘度が高く,ドロッとしています。
常圧ではまずシリコン型に流れませんので、真空注型機を使用します。

原型4

こちらが原型部屋で使っている真空注型機です。かなり年季が入っています。
(壽屋がキャストキットを生産していた頃からずっと使っています。)

ちなみに電圧が200Vの強力なポンプを装備していますので、特殊な工事をしないと一般家庭などでは使えません。

原型5_2

それではさっそく流してみます。
このキャストは硬化後の色が白ですので、まず黒のトナー(キャストに色を付ける液体)をA液に混ぜて色を付けます。
そうすることで、後々成形品の気泡の処理や傷の発見が楽になります。

原型6_2

A液とB液を1:1の割合でよく混ぜて、ガムテープで作った湯口に注ぎます。

原型7

湯口に注いだらすぐに釜の中に入れてスイッチオンです。中の空気をポンプで吸い出します。(脱泡)
これによって釜の中が真空状態になり、シリコン型の隅々までキャストが流れて行きます。

スイッチを入れたまま1分ぐらい待ちます…。

季節によって硬化時間は変わりますが、気温が低いと硬化速度も遅くなるので、冬場は脱泡時間が長めにとれます。
基本的に脱泡時間が長く取れるほど、きれいな複製品が出来上がります。

 

さて、うまく流れているでしょうか?

次回はシリコン型を開いて、複製品を取り出してみます。

 

つづく

NO COPY
トップへスクロール
コトブキヤオンラインショップ お客様サポート ピックアップ
このページは「確認用ページ」です。公開用ページとはURLが異なるので、このURLはコピー使用しないようご注意ください。公開用サイトはこちら。